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「わっしょい」が聞こえる。覗くと下界は祭りの最中だ。 昭和通の東側から勝どきの袂辺りまでがどうやら鉄砲洲稲荷神社の テレトリーらしい。 女性神輿は男性軍に守られて。 鉢巻の巻き方が、育った谷中ではねじり鉢巻だったが、ここでは4〜5 センチ幅の帯状だ。 私は築地生まれだそうだ。当時父は築地で印刷工場を経営していたという。 丁稚さんは赤ん坊の私を背負い、鉄砲洲稲荷神社境内でお守りさせられ 「オシッコ」をもらされた、と、これは大会社の社長になった元丁稚さんが 元旦の挨拶に来るたびに私に聞かせた言葉だ。 ほとんどを谷中で育った私は、一時父が諏訪神社氏子総代をしていた ので、お祭りは生活の一部だったが、家を出てからは全く関心が無かった。 しかし今また鉄砲洲神社のお祭りに遭遇するとは、父がこの地に私を呼び 寄せたような気がする。 明日が祭りの最後なのでお参りに行こうかな。 下町情緒の残る銀座界隈での祭りから数百メートル離れた国際フォーラム では「ラ・フォル・ジュルネ 音楽祭2008 シューベルトとウィーン」を開催中。 広場、大小ホール、展示場で数々の音楽関係イベントが開催され、入場料は 無料〜1500円位まで。0才から入場できるということで、沢山の子供づれ 若夫婦が来ていた。中にはママだけ会場に入り、パパは子供を膝に寝かせて 読書している風景もあり、羨ましい限りだ。 私の子育てのときは、子供づれなんてとんでもなく、義父母一家と夫を騙し 子供を預け(何といって騙したかは忘れた)夜半に始まるツトム・ヤマシタ のヤマハホールでのリサイタルに行き、一番電車まで自分の時間をもてた のが、10年間の結婚中、唯一無二の心休まる経験だった。 二つのお祭り。 銀座はフトコロが深い。(どちらも明日6日まで) |
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